千葉県知事許可(般-7)第57914号
コラム
COLUMN

原状回復工事で施工中に発覚することとは?給水配管や下地の劣化にも注意

2025年10月10日

原状回復工事で重要なのは「見た目」だけでなく「内部の状態」

賃貸物件の原状回復工事では、見た目をきれいに整えるだけでなく、壁・床・設備などの内部の状態をしっかり把握することがとても大切です。
ホームポイントでは、お見積りの際に現地調査(現調)を行い、できる限り正確なご提案を心がけていますが、実際の施工段階に入って初めて分かることも少なくありません。

この記事では、特に注意が必要な給水配管のトラブルや、クロス・床材を剥がしてから見えてくる下地の劣化について詳しくご紹介いたします。

現地調査で確認できること・できないこと

現地調査では、室内の状態、設備の動作、表面の劣化具合などを細かく確認します。
しかし、壁の中・床の下・天井裏などの内部構造までは、外から目視で確認することができません。

また、クロスや床材を剥がしてみて初めて分かる不具合もあります。例えば──

  • 壁紙の裏側にカビが発生していた
  • 床材をめくると下地合板が湿気や漏水で変色していた
  • 給水管や排水管の近くで水染みが広がっていた

こうした症状は表面上では判断がつかず、実際に施工に入ってから初めて発覚することが多くあります。

給水配管で起こりやすい隠れたトラブル

原状回復工事では、特に給水配管の劣化や水漏れが隠れた問題として見つかることがあります。
よくある例としては次のようなケースです。

  • 古い金属配管の腐食・ピンホール(微細な穴)による漏水
  • 配管の継ぎ目の緩みやシール劣化による滲み漏れ
  • 過去の改修時に継ぎ足された配管部分での勾配不良や詰まり・錆びの発生

これらは目視点検では判断が難しく、クロスや床材を剥がした際に水染みや湿気を見つけて初めて気づくことがあります。

実際にあった事例:洗面台交換中に給水管が破損

実際の現場で、次のような事例がありました。

洗面台の交換を予定していたところ、取り外し時に内部の給水管が折れてしまったケースです。
外からは問題がないように見えても、長年の使用によって配管内部が腐食し、接続部が脆くなっていたため、わずかな力でも破損してしまいました。

このように、設備交換の際に既存配管の劣化が顕在化することがあります。
事前に目視で判断できないため、施工時には慎重な作業と柔軟な対応が求められます。

ホームポイントの対応方針

ホームポイントでは、施工中に下地や配管の問題が見つかった場合、その場で作業を中断し、状況をお客様にご報告いたします。

具体的には以下の流れでご説明・対応いたします。

  • 現場写真や動画を共有
  • 問題箇所の原因とリスクを説明
  • 修繕や交換が必要な場合の費用・工程を明示

これらをしっかりとご説明し、ご了解をいただいてから作業を再開します。
無断で工事を進めることは一切ございませんので、どうぞご安心ください。

原状回復工事は「見た目」だけでなく「建物の健康を整える工事」

原状回復工事は、単に室内を美しく仕上げるだけでなく、建物の健康状態を整える大切な工事です。
内部の劣化を見逃さず、長く安心して使える状態に戻すことが、オーナー様・管理会社様双方の安心につながります。

ホームポイントでは、千葉県を中心に賃貸物件の原状回復工事を多数手掛けております。
現調から施工、完了報告までを担当者が一貫して対応し、オーナー様・不動産管理会社様が安心してご依頼いただける体制を整えています。

見た目だけでなく、内部から「安心」をつくる原状回復工事なら、ぜひホームポイントにお任せください。