施工内容 | 1) クロス張替(全体/一部) 準備:家具・養生、コンセント・スイッチカバー類の取り外し。下地状況の確認(浮き・割れ・ビス穴)。 下地処理:パテで凹凸を整え、必要に応じてシーラー処理。ジョイント部の剥離やカビは除去。 材料選定:汚れに強い防汚クロス、簡易メンテナンス性を考慮した仕様を採用(用途ごとに耐水・防カビタイプ等)。 施工のコツ:柄合わせ・継ぎ目の段差を最小に。施工中は温湿度管理での伸縮を抑制。コーナー・開口部は折り返し処理で強度確保。 仕上げ確認:ジョイントラインの目立ち具合、気泡やシワの有無、端部の接着強度をチェック。 2) 和室 → 洋室変更(畳撤去からフローリング等へ) 評価:畳床の下地(床束・根太)の状態確認。湿気・腐食・シロアリ被害がないか点検。 撤去:畳・畳縁を撤去。不要下地は除去し清掃。 下地補強:必要に応じて根太の補強や合板下地貼り(剛性確保)。凹みや沈みのある箇所は調整。 防湿・断熱:防湿シート、または必要に応じて断熱下地を敷設(冷暖房効率・結露対策)。 仕上げ床材:フローリング(突板/複合)またはCF等を選定。接着剤・釘打ちの仕様は床材に合わせて施工。 建具・巾木:敷居段差の解消、ドア・引き戸の建付け調整、巾木取付で見切りをスッキリ。 ポイント:和室から洋室にする場合、床高さ・段差・開口寸法が変わるので、建具や敷居の仕様調整が必須。 3) トイレ:和式 → 洋式変更 事前確認:既存排水芯(排水位置・排水高さ)の確認。床の構造(床スラブか木床か)を把握。 解体:和式便器・周辺タイル等の撤去。下地の清掃・配管状況確認。 排水処理:排水芯に合った洋式フランジの施工。必要時は排水位置を移動(排水アダプターや排水勾配で調整)。コンクリート床の場合は新規貫通・スラブ工事が必要になることもあります。 防水:床に防水層(防水プライマーや防水モルタル)を施工し、床仕上げ(CF・タイルなど)前に防水を確保。 便器取付:フランジ固定、シール処理、給水接続、ボルト締付で確実に固定。便器まわりの床仕上げは段差や接合部の処理を丁寧に行う。 換気・アクセサリ:換気扇・手すり・ペーパーホルダーの取り付け、バリアフリー配慮が必要な場合は座高・スペース確認。 試験:数回の排水・水漏れ確認、シーリング部の乾燥確認。 ポイント:排水芯が合わないケースが多く、事前に排水芯図面の確認か現地採寸が重要。ずれる場合は床上げやフランジ変換で対応。 4) キッチン水栓交換 止水・排水:給水元を止め、既存水栓の取り外し。給水管内のゴミ除去。 バルブ・バルブシート確認:古いバルブに不具合があれば同時交換を推奨(将来的な漏水予防)。 新規取付:シングルレバーや浄水器一体型など仕様に合わせて取付。シールテープ(配管テープ)で接続部の密閉を確保。 シール・防水:カウンター周りはコーキングで防水処理。水滴が浸入しやすい箇所は二重シール。 機能確認:温冷の切替、シャワー機能、吐水方向、漏水確認。水圧チェックも行う。 ポイント:配管が古いとシールが効かない・腐食している場合があるため、バルブや給水管の状態を総合判断して交換箇所を決定。 5) 玄関ドアクローザー交換 現地確認:ドアの傾き・枠の緩み・既存クローザーの取付状況を確認。ドアの重量・開閉頻度に合う型式を選定。 取り外し・下地補修:古いクローザーの取り外し、取付ビス穴の補修(必要ならば補強プレート)。 取り付け:メーカー指定の位置に取り付け、ピボット・アームの調整。閉まり始め・速度・ラッチ力を微調整して安全に確実に閉まるように設定。 安全確認:手で何度も開閉してスムーズさ・急閉の有無をチェック。風圧で飛ばされないかも確認。 ポイント:枠が緩いとクローザーが偏摩耗するため、下地補強が重要。 6) 玄関ドアシート張り(ダイノック等) 下地処理:既存汚れ・錆・浮きを剥がし、表面を平滑に研磨。凹凸はパテで補修。 プライマー塗布:接着をよくするための下塗り材を使用。 シート施工:シートを伸ばしながら貼付、エア抜き・ヒートガンでの最終圧着で皺を伸ばす。ハードな外部条件でも耐久性を出すため端部は入念に接着。 周辺処理:鍵・ドアスコープ等の再設置とシール処理、見切りの仕上げ。 ポイント:既存の塗膜が硬化している場合は接着不良になりやすいので、表面の下地処理を怠らない。 7) 電気プレート交換(スイッチ・コンセントカバー) 安全作業:配電盤で該当回路を必ず遮断。感電防止のため絶縁工具で作業。 取り外し・清掃:古いカバーを外して内部確認。配線の緩みや劣化があれば端子を増し締め・交換。 交換:耐震・耐火性を考慮したプレートに交換。見た目の統一(色・材質)で印象向上。必要に応じてアースの確認。 通電試験:回路を復旧後、動作確認・通電テストを実施。LEDや照明器具との相性もチェック。 ポイント:古い建物では誤配線や接地不良が見られることがあるため、目視+テスター確認は必須。 8) エアコン分解洗浄 分解:室内機を分解、フィルター・吹出口・ファン・熱交換器を取り外し。配管や電気部品は濡れないよう保護。 洗浄:専用洗浄剤でアルミフィン・ファンを洗浄後、高圧でリンス。ドレン(排水)も通水確認。カビ・ニオイ成分を除去。 乾燥・再組立:十分に乾燥させてから組立。電気系は防水処理と絶縁チェック。 試運転:冷房・暖房ともに運転確認、異音・水漏れ・冷媒漏れの有無を点検。 ポイント:古い機種は分解中に破損しやすいパーツがあるため、部品在庫の確認や代替の提案を事前に行う。 9) ルームクリーニング(仕上げ工程) 順序:上から下へ(天井→壁→窓→床→水回り→建具)で作業。ホコリの再付着を防ぐ。 重点箇所:キッチンの油汚れ、浴室の水垢・鏡のうろこ、トイレの黄ばみ、サッシの溝などは専用薬剤で強化洗浄。 消臭・除菌:必要に応じてオゾン脱臭や抗菌処理を施し、内覧時の印象を向上。 最終チェック:照明点灯、窓の開閉、設備の動作確認、匂いチェック。写真撮影と報告書作成。 ポイント:内覧前は匂いが致命的になるため、消臭処理と換気は必須。 品質管理・引き渡しチェックリスト(抜粋) クロス:ジョイント・端部の剥がれ無し、色ムラ無し。 床:沈み・軋み無し、仕上げ材の密着良好。 トイレ:フランジ・シール部の漏水無し、排水良好。 キッチン水栓:漏水無し、ハンドル動作良好。 ドア:開閉スムーズ、ドアクローザーの閉鎖力適正。 電気:全スイッチ・コンセント通電確認、接地良好。 エアコン:異音無し、冷暖房正常、ドレン排水良好。 清掃:養生撤去後の最終清掃・窓ガラス磨き・糊残り無し。 |
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